旧正月の祝
正月は一月一日というのが今の常識ですが、日本や中国などのアジア古来の暦(太陰暦)によると、今年は二月十八日が旧正月だそうです。東洋占星術を重んじる中国では、この旧正月こそが一年の始まりで、盛大に祝うならわしがあります。日本でも、各地に旧正月を祝う風習があり、西洋暦(太陽暦)とは異なる文化が今もなお受け継がれています。
この暦というのは、単に日にちを刻む数と思われがちですが、実はとても深い意味を持っています。現在主流の太陽暦は、地球が太陽の周りを一周するのを基準に日を割り当てたのがはじまりですが、実はローマ皇帝のカエサルとアウグストゥスが、それぞれ自分の誕生月を三十一日にするため、現在のようないびつな日めぐりになったそうです。それに対して太陰暦は月の周期を基準に、自然のサイクルと農作業の節目を元に日を割り当てた優れた暦です。
元来、日本では江戸時代まで太陰暦が使われていましたが、文明開化と共に、西洋思想と一緒に太陽暦が取り入れられるようになりました。一説によると、太陰暦では一年が十三月のために給料を十三回支払うのに対して、太陽暦では十二回ですみ、経営者の負担が軽くなることから、財界の希望により取り入れられたのだとか。どうやら現在の太陽暦には権力者たちの思惑が強く反映されているようです。
一方、太陰暦の周期は、自然のサイクルと共に、人間の生体の周期にもシンクロしています。女性の月経の周期や、肌の細胞が入れ替わる周期と、月の満ち欠けの周期がほぼ一致していることなどからみても、太陰暦は生命の営みに直結しています。そんな太陰暦を、現代的な感性にアレンジした「十三の月の暦」というカレンダーが、最近話題になっています。また、太陰暦と宇宙暦を融合させたと言われる古代文明の「マヤ暦」も、注目されています。マヤ暦によると、地球は2012年に大きな節目を迎え、未知なる時代へ突入すると予言されています。新たな次元に転換するという意味で、アセンションという言葉が語られ、宇宙の周期が節目に入るその年まで、あと5年しか残っていません。さて、この5年間に私たちはどう進化するのでしょうか。
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