こんにちは。株式会社きとうむらです。地域おこしの拠点として、山ふかい木頭村に発足したきとうむらは、豊かな自然の中で、ケーキやムースなどのデザートのほか、ナチュラルウオーター、柚子果汁などを製造販売しています。『ゆず、みず、だいず、きとうむら』をキャッチフレーズに、環境と経済の調和した地域産業をめざしています。


木頭自慢の柚子しぼり

大好評!
木頭柚子醤油
250ミリリットル 価格1260円(税込み)


 やっとできました。きとうむらオリジナルの念願の柚子ぽんずしょうゆ。この製品を作るために、醤油もいろいろ探しました。そして、手に入れたのが金沢の国産丸大豆醤油。

 なぜ金沢かと言うと・・・。日本の食文化は東と西で大きく異なり、東は色も味も濃く、西は色が薄く味もさっぱりしています。そして、醤油も東と西では異なるわけです。そんな中で、さまざまな醤油をテイスティングし、出会ったのが金沢のヤマト醤油さんの国産丸大豆と天然塩で仕込んだ醤油です。

 実は金沢の食文化は、裏日本の小京都と呼ばれるだけあって、関西の味をいかしながらも、北陸の味が底流に流れ、東と西の味が融合した場所なのです。その地にあって、醤油は関西人も関東人もなっとくの味。そんな本醸造の醤油に、本枯れ節の厚削りかつお節をふんだんに使い抽出したダシを、蕎麦店の伝統的な手法「本返し」によってあわせました。そして、木頭の手搾り柚子果汁と果皮の成分を調合し、最後にモンゴルの天然塩で味を調えできたのが、この「木頭柚子醤油」です。

 さて、このこだわりの柚子ぽんずしょうゆの美味しさは、水炊き、湯豆腐、しゃぶしゃぶなどの鍋料理はもちろんのこと、焼き肉、トンカツ、ハンバーグ、餃子、唐揚げなどの肉料理のほか、冷やし中華、ぶっかけうどん、冷ややっこ、野菜炒め、おしたし、サラダ、つけものなど、さまざまな料理にお使いください



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Last Updated on 2007


あじさい

2007年7月

第76号

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日本の森林を想う 2                      文・ひのゆうさく

 全世界で流通する木材の約二十%を輸入している日本。アマゾンやタスマニア、カナダや東南アジアの木材が、海を越えて運び込まれています。一方で、日本の森林の多くは、間伐もされないまま放置された状態です。知人のタスマニアの森林保護活動家が、日本政府と製紙会社に抗議のために訪れたとき、飛行機から見た日本の山々に驚いたそうです。木材を輸入する国だけに、森林が無いと思っていたのに、そこには緑のじゅうたんに覆われた日本の国土。彼は「クレージー」と言って、この国の森林政策を非難しました。

 いったいなぜ、こんな事になったのでしょうか。その原因は、林業従事者の権利とも関係しています。前回述べたように、戦後、農地解放はされましたが、山林解放はされませんでした。そのため、森林開発に対して林業従事者は何の権利も持たなかったのです。それゆえ、彼らは山地主の言いなりに過剰伐採をし、杉や檜だけを植林し、植林が終わったらお払い箱。しかし、仕事が無くなったら彼らも黙ってはいません。そこで、政治力や権力を持った地主たちは土建業を営み林道工事とダム工事を地域のためだと誘致して、職を失った林業従事者を雇い、彼らの口を封じたというわけです。

 同時に、木材で財をなした政治家や木材問屋は、伐採を終えて、植林をしたばかりの山で金儲けもできません。そこで、木材の輸入自由化という切り札です。高度経済成長で木材需要も高く、また、貿易黒字解消のためという事でしたが、巨額の金がどこに流れたかは言わずもがな。さらには、その代償として多くの補助金が森林組合に投入され、山村の権力者たちもニンマリ・・・。

 しかし、これがこの国の不幸の始まりです。バブルが崩壊し、林道開発やダム開発にかげりが見え、補助金もままならない時代となって、山村も高齢化。密植された木々は間伐もされずやせ細り、雨が降れば根こそぎ崩れます。森林が崩壊すると分かっていても、頼みの林業従事者は少なく、後継者はいません。農家なら、自分の農地を守るためと踏ん張れますが、他人の森林のために、安い賃金で危険を冒す者などありません。結局、高齢化した山地主は森林管理を放棄し、日本の森林は崩壊の一途をたどることとなったのです。さて、いったいどうなる日本の森林問題? 次回もつづきます。


ここは、徳島で吉野川に続く第2の長流「那賀川」の最上流部にある小さな山村です。奥深い山々に囲まれ雨量多く、また寒暖差の大きさから、品質のよい木頭杉や木頭柚子の産地として知られています。この村に約30年前「細川内ダム計画」が持ち込まれました。住民は清流と、それに育まれてきた山と川の生活文化を守ろうと、ダム開発に反対。2000年11月、全国で初めて小さな村が巨大ダム計画をストップさせることが出来ました。

ダム建設に頼らない村づくりー過疎の村が少しでも元気になるよう、どっこいがんばってます!

〒771-6402
徳島県那賀郡那賀町木頭出原字ヨコマチ23-2
きとうむらトゥデイ編集委員会
info@kitomura.jp
・0884-68-2212 Fax.68-2277
皆さまからの情報、記事を募集しています。

7月2日、里業ランドきとうむらの呼びかけで、総勢15人、徳島県小松島市にやまもも狩りに行ってきました。やまももの果汁で全身真っ赤になりながら、1日で採ったやまももは軽トラックに何杯分!? 採ったやまももは新鮮なうちにすぐに搾られ、きとうむら製品のやまももシャーベットや豆乳ムースのやまももソースになります!

やまもも狩りに参加して         木頭北川   平 幸代

「天気心配ないだろうか? 行けるだろうか?」子どもが遠足に行くような気持ちで、やまもも狩りを心待ちにして参加させていただきました。何十年ぶりだろう。小松島で育った私は子どもの頃は毎年出掛けたものだったが。

 軽トラックに乗り換えて現地に近づくにつれ、山の匂いは何年たっても同じでなつかしい。甘酸っぱい香りが到着を知らせてくれる。やまももは木になったまま完熟し、木の下に赤いじゅうたんを敷いたように落ちているところもある。

 大きいやまももの木の下に男性4,5人が広いシートの四隅を持ち、一人が木に登りゆすると、雨のように音を立てて桃が落ちてくる。それを選別しながら、かごに入れていく。黒く熟したのはつい口にほおばったりして。昔から、やまももの「より食い」とはよく言ったもので、おいしそうなのは目に付きやすい大きな赤い実は私の知っているやまももの数倍はあり、その果肉の厚さにもおどろかされた。最近のやまももは人間と同じで成長がよいのかなぁと思ったりしながら、あっという間にかごいっぱいになる。コンテナに移しては拾う。「あっちの木が甘かった」「こっちの木が大きい」と冗談を言いながら、楽しい時間はすぐ終わってしまった。帰りにはおみやげまで頂いて、楽しい1日を過ごさせていただきました。来年も是非参加させて頂きたいと厚かましく思っております。最後になりましたが、里業ランドきとうむらの皆さん、お世話になりました。








美那川キャンプ村自然日記3     キャンプ村管理人 野口 穂

自然は自然によって作られる。人は自然を修復するために自然によって作られた生き物である。

自然修復とは、人がより自然実感を味わい易くするため、必要な草木の生長を促すとともに安全に自然を実感・体験できる環境をつくることである。

6月24日「ふるさと探訪の会」の方々により、今年も恒例になっている美那川キャンプ村内の樹木の剪定枯れ枝の除去、草刈り、草抜き等の自然修復を小雨の中行っていただいた。特に3bを超す高さの石垣の間から出た小木の下刈りの為ハシゴに登り作業をする姿は、ただただ頭が下がる思いで一杯でした。

長年に渡る多数人々の奉仕活動によってこのすばらしい自然が守られていることを、自然を求めて美那川キャンプ村来られる方々が知り、彼らに感謝の心を持ってもらえれば雨の中の苦労も報われるでしょう。


キャンプ村 Z 0884-68-2333 (役場内・平日のみ) 予約 Z 0884-68-2952 (キャンプ村管理棟)




子育て日記

「子育ては豊かな時間の恵みで」     栗原 広之

六月二十七日はきとうむらの第十一回定時株主総会でした。年商一億一千万を突破し、売上は過去最高を記録しました(パチパチ)。これも全国のお客さま、支援者の皆さま、そして三三六名の株主の皆さま方に支えられた結果と喜んでおります。

さて、昨年より神奈川県I市に転居し、テレワークで仕事をしてきましたが、この株主総会開催の準備のため、1年ぶりに木頭入りしました。総会が終わり、 私の任期も満了してホッとしていたところ、村で知り合った沢山の人たちから声がかかり、再会し、酒をご馳走になり、懐かしさの中に楽しいひと時を過ごさ せて頂きました。まさにプライスレスな時間。

その中で、うちの娘のお友だちの家からも声がかかり、既に晩の9時を回っておりましたが、お邪魔することに。娘のお友だちは一つ歳下の男の子。そのお家 で過ごした間に、娘宛てに書いてくれた手紙を、帰宅して娘から見せてもらってびっくり。そこにはこんな内容が・・・。

「くりはらりんちゃんへ きみより」

「りんちゃんげんきですか、ぼくはしょうがっこう一ねんせいになりました。」

そしてその下には学校の各階の見取り図があり、どこに何年生の教室があって、階段があって、トイレの位置は男女の別が分かる記号で記してあり、「ほけんしつ」「しょくいんしつ」まである。更に共通する友達たちの名前(こっちゃん、ふぶきくん、こうたくん、あきはちゃん、ひろやくん、りょうたろうくん) と、その子たちが居る教室がわかるようになっている。なんという才能か!

ご両親の許可を得て以下全文。

「はやとくんはどっちぼうるで、よねんせいをあててよろこんでいました。ひろやくんは、はしるのがすごくはやい。りょうた ろうくんは、やさしいです。だいしくんとはじめちゃんも、こまなしでじでんしゃにのれるようになりました。」

わずかな時間に、これだけのメッセージを相手に伝えようと決めた彼。山村の豊かな時間の流れが与えた恵みがここに。木頭で約7年、家族でこんな素敵な子 どもたちと過ごせた事は我が家の宝だと、1年経った今、想うのでした。