奥木頭ぶらり散歩  その9

     美那川キャンプ村日記      野口 穂

*野口さんは、お仕事を定年後、2年前木頭にUターンされて来ました。現在は炭焼きや地元木頭のPR活動など、仕事のキャリアを活かして、お忙しい毎日を送っておられます!

此処に来て、若者の良識・常識に考えさせられることが多い。しかも命や
家族との連絡の不測事態をおろそかにしています。一番怖い思いをしたの
が毒蛇捕獲である。
 小学校前の子供と父親と一緒に「おじさん蛇を捕まえた」と昆虫かごに
入っている蛇を見ると「やまかかし」と言う毒蛇であり。「すぐに頭をた
たいて殺しなさい」と言うと、「他のみんなにも見せてから殺すから」と
いって友達の処へいきました。後で死骸を確認して一安心。
 キャンプ村は吊り橋を除く携帯風のため電話が通じないため取次の電話
をよく受けます。先日も、管理棟へ電話があり「○○」さんに電話するよ
う依頼があり、伝えるとすぐ公衆電話ボックスに来られたのでそのままに
していると、「おじさん電話の使い方わかりません」とのこと、私は唖然。
此処の電話は昔ながら『ピンクのダイヤル式』、20代にはもう過去の遺
物なのか。
 南川(美那川)は、あめご、あゆ釣りの絶好の漁場で釣り人も多いが、
漁業権を購入せず釣ろうとする人がたまにいる、そこで「大人が釣りをす
るなら漁業権が必要です」というと不思議がるので、「この川の魚は、漁
業組合で孵化し稚魚を育てそれを放流しているその軽費をまかなうのが漁
業権」説明して初めて納得する。
 これらは教科書知識教育による弊害ではなかろうか? 義務教育とは、社
会生活の基本を教えるべきであると思料する。

 美那川キャンプ村も8月末で実質の閉村ですので、「美那川キャンプ村
日記」も終わらせていただきます。ただし、何か面白いネタがありました
ら紹介します。なお、9月1日(この日記は発行されていると思います。)
は那賀町で大きなことが起きそうです。楽しみに。