奥木頭ぶらり散歩  その5

     木頭に帰って3年          野口 穂

*野口さんは、お仕事を定年後、2年前木頭にUターンされて来ました。現在は炭焼きや地元木頭のPR活動など、仕事のキャリアを活かして、お忙しい毎日を送っておられます!

木頭に帰って3年、子供達と接する機会が増える程に、子供らしさが気になる
子供達と雪合戦をし、雪のない小道を長靴で走って逃げる58歳の私を小学校高学年性が追うしかし50m過ぎるともうついてこない体力、そして気力の無さ。また、距離と時間の算数応用が理解できず、そして2桁の暗算が私より遅い。
でも問題は子供だけではない、山村体験で都会からきた親に、竹箸を作ってもらおうとすると小刀(ナイフ)で竹を削るが、初めてと思われるほど危なっかしい。竹も鉛筆と同じで、刃物を動かして削るのではなく、刃物を体に固定させ、刃物の峰を押しながら鉛筆を下げることにより、刃物を振り回すことが無く安全に切れる。
教育には、「知識の付与(教えられる側からは知識の吸収。)」と「実践陶冶」の2つの要素があるが、現代教育では社会生活に適応させるための「実践」を行っていないと思われる。
基礎的学力の反復、運動限界への挑戦、安全行為の実行方法(不安全な行為、箇所を排除ではなく及び礼儀知識の付与等の基礎・基本教育と実践においての、実行の観察・指導が真の教育であり、子供の教育はその場よければ良しとするのではなく長い人生を考えた教育に向かう時が着ている。
今回は、奥木頭の紹介でなくて済みません。しかし、人は自然によって学ぶその自然が奥木頭にはあります。