来る日も来る日も、きとうむらでは搾りこさんたちの手搾
りする音が響いてきます。トン、ガッタン、ギー、トン、ガッタ
ン、ギー。木製の搾り器は、絞りこさんたちの搾り具合によ
り、緩すぎず、強すぎず、柚子の果汁と薬効をまさに「良い
加減」に絞ることができる、昔からの伝えられてきた形のも
の。この頃は、柚子酢も機械で大量にしぼるところがほとん
どのようですが、きとうむらでは、手間も暇もその何倍もか
かる「手搾り」にこだわり続けています。
　一つ一つ大切に育てられた柚子が、一つ一つ丁寧に収穫さ
れ、柚子を搾ってン十年のベテランさんたちによって一つ一つ
搾られて、熟練したきとうむら工場スタッフにより製品にな
っていきます。
　大切に育て上げた我が子のようなきとうむら製品たちを
全国の皆様に自信を持ってお届けしたいと思います。
　新商品の開発や、柚子醤油の受賞など、うれしいニュースの
多かったこの一年。ご迷惑をおかけしたこともありますが、
なんとか無事に年を越せるのも皆さんのご協力や励ましあ
ってのものと心から感謝いたしております。本当にありがと
うございました。どうぞこれからも、きとうむらと、この小
さな山村へのエールをよろしくお願い致します。
　これから寒さも本番となりますが、柚子醤油でお鍋料理
のあとは、ゆっくりゆず湯につかってあたたまり･･･。

どうぞ皆様、よいお年をお迎え下さいませ。　

二〇〇七年師走　　　　　　　　　株式会社　きとうむら