究極の(!?) スローフード体験! 
第1回 家族のための山里ステイ(12/1~2)報告

山村留学推進委員 げんばまきこ

移住交流支援事業として催された体験山里ステイでは、都市部より2組の家族が参加。1日目は「おららの炭小屋」でこの10月に製作された「踏み臼」で玄米3升を精米したり、ヒノキを「オガ」で挽いてまな板を作ったりと、山の達人たちに教わって、「少しばかり昔」の暮らしを体験しました。米や雑穀を精米する水車が登場する以前に集落に何件にあったという「踏み臼」は、ここでは「負いもんつき」とも言われ、赤ん坊を背負いながらの一仕事だったそうです。トン、トン、トン・・・とリズミカルに、てこの原理で足で杵を上下させて搗いていきます。機械の精米機と違い、米の温度が上がらないので、米の味もよかったとか。とはいえ、当時はその米すら貴重品で、稗や粟などの雑穀を主に搗いていたそうですが。夜は、地元の「かきまぜ」寿司とそば米汁を一緒に調理し、山の幸を味わいながらの交流会。子ども達は降るような星空の下、夜の散歩を楽しみました。
2日目は、地元の北川小学校のお祭りに参加。子どもたちが作ったもち米での餅つきなので、小学校の行事とはいえやはり主力は地元のじいちゃん、ばあちゃん。孫である小学生たちも、その手際よい仕事ぶりを見てただただ惚れ惚れ…。やっぱり、じいちゃんばぁちゃんはすごい、とうなるばかりです。子どもたちの手作りの発表会も和気あいあいと。会場いっぱいに集まった地元のシたちの暖かいまなざし。ここに子どもたちが育っているからこその活気を感じました。
これからも、かっこいいじいちゃん、ばあちゃんを見ながら育つ子どもたちの笑い声が響くよう、Iターン、Uターン家族が増えてほしいなあ・・・とじみじみ思ったことでした。

*第2回山里ステイは2008年2月2〜3日予定しています。お問い合わせ 北川小学校山村留学推進委員会事務局 tel 0884-69-2200