那川キャンプ村自然日記4  

                     野口 穂

 7月としては最大の台風が四国地方を15日未明通過した。那賀川上流部では水位が平常より3m〜5m上がり、美那川キャンプ村にも濁流が襲いテントサイト地域の砂利が流されてしまい大テントの設営ができなる被害を受けたが、1週間もすると水は減り、鮎やアメゴの魚影が水中に映し出される清流に戻りました。
台風も大雨も地球には必要な自然循環機能とは言え、その破壊力にはいつもながら驚かされる。那賀川にはこの自然に対抗するため大きなダムが3つあり水を貯めている。
昔、学校で水は100度になれば蒸発すると教えられたが、それは誤りで自然界においてはプラス温度になれば水は蒸発する、その証拠に濡れた石は乾き、水槽の水はいつかは干上がる。ダムに貯められた水は表面積が広く動かないため蒸発が早くまた蒸発量が多いことから、渇水を引き起こしている。ダムを無くし自然に戻すことこそが最良であることを全国民が気づいてほしい。
 7月28,29日には多くの子供たちが台風を忘れ一日中川で水遊びをしているが、この子たちが大人になったときはダムが無くなり一部の魚が海との往来自由の自然に回復していることを切望してやまない。

                                次へ▼